睡眠の質を上げる秘密は「お口」にあった!歯科医師が教える歯ぎしり・口呼吸の改善法
睡眠と口の健康は、一見関係なさそうに思えますが、実は非常に深い繋がりがあります。
質の良い睡眠を取ることが歯を守り、逆に口の中の環境を整えることが睡眠の質を高めることにも繋がります。
当院でも睡眠時の歯ぎしりや睡眠時無呼吸症候群の相談を受けることがあります。
今回は一般的な事柄についてまとめてみました。
1. 睡眠中の「歯ぎしり・食いしばり」が引き起こす問題
睡眠中に無意識で行われる「歯ぎしり(ブラキシズム)」や「食いしばり」は、起きている時の何倍もの力が歯や顎にかかります。
歯のトラブル
歯が削れる、欠ける、割れる原因になります。
また、知覚過敏を引き起こすこともあります。
顎関節症
顎の関節や筋肉に大きな負担がかかり、朝起きた時に顎が痛む、口が開きにくいといった症状を引き起こします。
解決策
歯科医院で自分専用の「マウスピース(ナイトガード)」を作成して装着することで、歯や顎にかかる負担を大幅に軽減できます。
2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と歯科の役割
睡眠中に何度も息が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、日中の強烈な眠気や生活習慣病のリスクを高める病気です。
原因
睡眠中に舌や喉の筋肉がゆるみ、気道をふさいでしまうことで起こります。
歯科での治療法
医科からの紹介状をもとに、歯科で「スリープスプリント(無呼吸用マウスピース)」を作成します。
下顎を少し前に出した状態で固定することで気道を確保し、いびきや無呼吸を改善します。
3. 「口呼吸」がもたらす口内環境の悪化
睡眠中に口を開けて寝る「口呼吸」は、口の中を乾燥させ、さまざまなリスクを引き起こします。
虫歯・歯周病リスクの増大
唾液には口の中の細菌を洗い流し、自浄作用を高める働きがあります。
口呼吸で唾液が乾くと細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。
免疫力の低下
鼻呼吸であれば鼻毛や粘膜がフィルターとなりますが、口呼吸では乾燥した空気や細菌が直接体内に入り込みます。
4. 睡眠の質を高めるための歯科的アプローチ
良い睡眠を得るために、今日からできるお口のケアポイントです。
就寝前の丁寧な歯みがき
睡眠中は唾液の分泌量が減るため、寝る直前の歯みがきとフロスで菌を減らしておくことが最も重要です。
寝具や姿勢の見直し
枕の高さが合っていないと、口が開いて口呼吸になりやすくなります。
定期的な歯科検診
歯ぎしりの跡や歯の摩耗は自分では気づきにくいため、定期的にチェックしてもらいましょう。
まとめ
質の良い睡眠は身体の健康だけでなく、お口の健康維持にも欠かせません。
「朝起きた時に顎が疲れている」「口がカラカラになっている」といった症状がある方はご相談ください。
つばき歯科クリニック 院長 上松晃也
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